芸術家集団

ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ

Neo-Dada Organizers

廃材、身体、騒音、街頭的な展示で既成美術の秩序を撹乱した、1960年の短命な日本前衛集団。

年代
1960年頃 - 1960年頃
地域
日本
主な都市
東京
確認状態
情報確認状態:確認済み
別名・関連名称
ネオ・ダダ

クイックサマリー

中心テーマ
作品の完成度より、物と身体が起こす事件によって美術制度を不安定化する。
主要素材
廃材、タイヤ、鉄、木、塗料、身体。
空間表現
展示室と街路を事件の場へ変える。
鑑賞環境
展覧会の観衆、批評家、作家、学生、収集家、および各実践が関わった地域社会。

名称の由来

欧米で再評価された「ネオ・ダダ」を自らの活動名へ取り込み、組織者を意味する語を加えた。

原語
Neo-Dadaism Organizers
語義
新しいダダイズムの組織者たち
文脈
1960年の集団活動

思想と歴史的背景

中心となる考え

作品の完成度より、物と身体が起こす事件によって美術制度を不安定化する。

社会的背景

安保闘争、高度成長、都市の廃棄物、読売アンデパンダン展が背景。

主な主題

都市、廃棄、反芸術、身体、暴力、祭り。

何が新しかったか

転換したこと

公募団体、整った前衛様式、美術館の秩序。

継承したこと

ダダ、ラウシェンバーグ、アクション・ペインティング、読売アンデパンダン。

視覚的特徴と技法

見た目の特徴

廃材、破壊、裸体、煙、粗い物質、即興。

構図・空間

展示室と街路を事件の場へ変える。

色彩・光

廃材固有の色、煤、塗料、閃光。

技法

アサンブラージュ、破壊、行為、騒音、即興展示。

媒体・素材

廃材、タイヤ、鉄、木、塗料、身体。

制作と受容

写真・批評・回顧展によって短期間の活動が再構成された。

芸術家の社会的地位

共通の活動名・展覧会・出版を介して協働した作家集団。個々の実践差も大きい。

制作制度

短期のグループ展と読売アンデパンダン周辺のネットワーク。

パトロン・注文主

同時代の美術館、画廊、批評家、収集家、出版・教育機関。地域と時期による差がある。

主な鑑賞者

展覧会の観衆、批評家、作家、学生、収集家、および各実践が関わった地域社会。

主要作家

  • 篠原有司男

    Ushio Shinohara

    廃材の彫刻やボクシング・ペインティングで、反芸術の身体性と速度を示した。

代表作品

  1. 作品 01

    コカ・コーラ・プラン

    Coca-Cola Plan

    消費記号と廃材を強い色彩の物体へ変え、反芸術からポップ環境への連続を示す。

    作者
    篠原有司男
    制作年
    1964年
    素材・技法
    彫刻的アサンブラージュ、塗料
    所蔵先
    複数館所蔵

    画像は権利確認後に収録予定。作品詳細で確認

    1. 作品 02

      ボクシング・ペインティング

      Boxing Painting

      絵筆の代わりにグローブで紙を殴り、制作を身体的事件と反復痕跡へ変えた。

      作者
      篠原有司男
      制作年
      1960年
      素材・技法
      絵具を含ませたグローブによる行為と紙
      所蔵先
      複数回実施・再演

      画像は権利確認後に収録予定。作品詳細で確認

後世への影響

後世に残したもの

ハイレッド・センター、反芸術、もの派前史へ複数の経路を開いた。

都市廃棄物とイベント型実践の起点として読める。

この運動から

  • ネオ・ダダ周辺の作家・反芸術的行為は、ハイレッド・センターの都市イベントへ人的・方法的に接続した。

この運動へ

  • 実験工房同時代

    戦後東京の前衛として時期は接するが、技術的総合と反芸術的事件という異なる方向を持つ。

鑑賞ガイド

鑑賞ポイント

  1. 01ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズを単一の様式ではなく、成立した制度と時代背景から見る
  2. 02名称が当事者の自己命名か、批評・後世の分類かを区別する
  3. 03近接する運動との共有点と差異を、技法・媒体・流通から比較する

検索用キーワード反芸術、廃材、1960年、読売アンデパンダン、行為

出典

対象地域は日本です。記述は以下の美術館・研究機関等の資料に基づきます。

  1. Tokyo 1955-1970: A New Avant-Garde↗

    The Museum of Modern Art

    美術館・信頼性:高・参照日 2026-08-30

    対応する記述:実験工房、ネオ・ダダ、ハイレッド・センターを含む戦後東京前衛

  2. Art into life: anti-modernist gestures↗

    Smarthistory

    美術館・信頼性:高・参照日 2026-08-30

    対応する記述:1950〜60年代に作品と生活、行為、都市、共同性を再接続した国際的実践