クイックサマリー
- 中心テーマ
- 専門分野の境界を越え、技術と知覚を組み合わせた新しい総合芸術を作る。
- 主要素材
- フィルム、磁気テープ、写真、光、紙、音。
- 空間表現
- 舞台・スクリーン・展示を時間的な総合空間へ変える。
- 鑑賞環境
- 展覧会の観衆、批評家、作家、学生、収集家、および各実践が関わった地域社会。
名称の由来
瀧口修造が、既成ジャンルを越えて実験する若い作家たちの活動名として提案した。
- 原語
- 実験工房 / Jikken Kōbō
- 語義
- 実験のための工房
- 命名
- 瀧口修造、1951年
- 文脈
- 1951年の結成
思想と歴史的背景
中心となる考え
専門分野の境界を越え、技術と知覚を組み合わせた新しい総合芸術を作る。
社会的背景
主な主題
何が新しかったか
転換したこと
既成美術団体とジャンル別の制度。
継承したこと
バウハウス、構成主義、シュルレアリスム、実験音楽、写真。
視覚的特徴と技法
見た目の特徴
投影、抽象映像、幾何学、舞台照明、音響との同期。
構図・空間
舞台・スクリーン・展示を時間的な総合空間へ変える。
色彩・光
投影光、色面、電子的な明滅。
技法
スライドを同期投影し、録音、舞台装置、共同上演を時間構成する。
媒体・素材
フィルム、磁気テープ、写真、光、紙、音。
制作と受容
公演、発表会、文化施設、印刷物、放送を通じて活動した。
芸術家の社会的地位
共通の活動名・展覧会・出版を介して協働した作家集団。個々の実践差も大きい。
制作制度
作曲家・造形作家・技術者が公演単位で協働した。
パトロン・注文主
同時代の美術館、画廊、批評家、収集家、出版・教育機関。地域と時期による差がある。
主な鑑賞者
展覧会の観衆、批評家、作家、学生、収集家、および各実践が関わった地域社会。
主要作家
- 山口勝弘
Yamaguchi Katsuhiro
光学的な「ヴィトリーヌ」や映像・環境作品を通じて、実験工房の技術横断性を体現した。
代表作品
作品 01
APNポートフォリオ
APN Portfolio
写真・詩・デザインを共同編集し、印刷物を複合芸術と国際交流の媒体へ変えた。
- 作者
- 実験工房参加作家
- 制作年
- 1953年頃
- 素材・技法
- 写真、印刷、詩、デザインのポートフォリオ
- 所蔵先
- The Museum of Modern Art関連資料
画像は権利確認後に収録予定。作品詳細で確認
後世への影響
後世に残したもの
日本のメディア・アート、インターメディア、実験音楽の先駆。
アートと技術の共同研究を歴史的に位置づける。
この運動から
戦後東京の前衛として時期は接するが、技術的総合と反芸術的事件という異なる方向を持つ。
この運動へ
- バウハウス理論的関連
ジャンル横断の工房、技術、総合芸術という理念を共有するが、実験工房は戦後東京の音楽・電子技術へ独自に展開した。
鑑賞ガイド
鑑賞ポイント
- 01実験工房を単一の様式ではなく、成立した制度と時代背景から見る
- 02名称が当事者の自己命名か、批評・後世の分類かを区別する
- 03近接する運動との共有点と差異を、技法・媒体・流通から比較する
検索用キーワード複合芸術、実験音楽、技術、投影、共同制作
出典
対象地域は日本です。記述は以下の美術館・研究機関等の資料に基づきます。
- APN Portfolios and Jikken Kōbō↗
post at MoMA
美術館・信頼性:高・参照日 2026-08-30
対応する記述:実験工房の複合芸術、技術、国際交流
- Tokyo 1955-1970: A New Avant-Garde↗
The Museum of Modern Art
美術館・信頼性:高・参照日 2026-08-30
対応する記述:実験工房、ネオ・ダダ、ハイレッド・センターを含む戦後東京前衛
- Art into life: anti-modernist gestures↗
Smarthistory
美術館・信頼性:高・参照日 2026-08-30
対応する記述:1950〜60年代に作品と生活、行為、都市、共同性を再接続した国際的実践