クイックサマリー
- 中心テーマ
- 単色を均質な面ではなく、素材と身体の反復が蓄積する場として扱う。
- 主要素材
- 油彩、鉛筆、麻布、韓紙、顔料。
- 空間表現
- 画面全体を均質な反復と微差の場にする。
- 鑑賞環境
- 展覧会の観衆、批評家、作家、学生、収集家、および各実践が関わった地域社会。
名称の由来
韓国語で「単色画」を意味する名称。1970年代の実践を後にまとめる批評・展覧会用語として定着した。
命名の細部には幅があるため、確認できる一般的な説明を示しています。
- 原語
- 단색화 / Dansaekhwa
- 語義
- 単色画
- 文脈
- 1970年代以後の韓国美術批評と国際展
思想と歴史的背景
中心となる考え
単色を均質な面ではなく、素材と身体の反復が蓄積する場として扱う。
社会的背景
主な主題
何が新しかったか
転換したこと
物語的再現と、輸入された抽象様式の表面的模倣。
継承したこと
アンフォルメル、抽象表現、東アジアの紙・墨・反復的修練。
視覚的特徴と技法
見た目の特徴
白・生成り・土色、反復線、布目、裂け、浸透。
構図・空間
画面全体を均質な反復と微差の場にする。
色彩・光
単色の内部に素材の吸収・反射・陰影を生む。
技法
押す、引く、削る、染み込ませる、反復する。
媒体・素材
油彩、鉛筆、麻布、韓紙、顔料。
制作と受容
1970年代の国内展と日本での紹介、後年の国際回顧展で名称が定着した。
芸術家の社会的地位
個人作家の実践を批評・展覧会・教育が結びつけたまとまりで、固定した会員組織とは限らない。
制作制度
韓国の国展、民間画廊、東京・パリの国際展を介して形成された。
パトロン・注文主
同時代の美術館、画廊、批評家、収集家、出版・教育機関。地域と時期による差がある。
主な鑑賞者
展覧会の観衆、批評家、作家、学生、収集家、および各実践が関わった地域社会。
主要作家
- 朴栖甫
Park Seo-Bo
鉛筆と絵具の反復行為による《描法》シリーズで単色画の中心となった。
代表作品
作品 01
描法 No. 1-77
Écriture No. 1-77
鉛筆線の反復を絵具の抵抗へ刻み、制作行為の時間と単色の表面を一体化した。
- 作者
- 朴栖甫
- 制作年
- 1977年
- 素材・技法
- 鉛筆、油彩、カンヴァス
- 所蔵先
- 複数館所蔵
画像は権利確認後に収録予定。作品詳細で確認
作品 02
描法 No. 55-73
Écriture No. 55-73
鉛筆の反復線を湿った絵具へ刻み、身体の時間と画面の物質抵抗を一体化した。
- 作者
- 朴栖甫
- 制作年
- 1973年
- 素材・技法
- 鉛筆、油彩、カンヴァス
- 所蔵先
- 複数館所蔵
画像は権利確認後に収録予定。作品詳細で確認
鑑賞ガイド
鑑賞ポイント
- 01単色画を単一の様式ではなく、成立した制度と時代背景から見る
- 02名称が当事者の自己命名か、批評・後世の分類かを区別する
- 03近接する運動との共有点と差異を、技法・媒体・流通から比較する
検索用キーワード韓国、単色、反復、物質、身体
出典
対象地域は東アジアです。記述は以下の美術館・研究機関等の資料に基づきます。
- Only the Young: Experimental Art in Korea, 1960s-1970s↗
Solomon R. Guggenheim Museum
美術館・信頼性:高・参照日 2026-08-30
対応する記述:韓国実験美術と単色画周辺の制度・世代的文脈
- Lineages: Korean Art at The Met↗
The Metropolitan Museum of Art
美術館・信頼性:高・参照日 2026-08-30
対応する記述:韓国近現代美術を歴史的連続と断絶から捉える文脈